写真で見る麻栽培の様子
以前栽培復活を検討した際に撮影されたものです。
※美麻村勢要覧平成4年より
4月上旬、鍬で畑を耕す荒起こし(左)
くれっぱり(塊張) 種を蒔く前の整地(右)
麻蒔き 作立て(溝を掘る)、堆肥を入れ、種を蒔き、土をかける作業は2〜3人が一組で行う。
抜いた麻の根を鎌や押し鎌で切りそろえる(左) 葉落とし 麻の葉を鎌で落とす(右)
時干し(干しかえし) ゆり干ししたものを畑に並べ、さらに3〜4日干す。こうしてよく干した麻の葉をていねいに落とし、12月ごろまで納屋に入れて保管する。(左)
麻煮 12月ごろ、保存しておいた麻を古くは木灰やソーダを入れた鎌で煮る
釜や 盛んなころは集落ごとに共同の「釜や」があり、夜をてっして煮たから大変だが、子供は父親に工作を教わったり、釜やでの食事など楽しいことでもあった。始めはほとんど傾斜地を利用した「立て釜」だったが、後には作業に便利な「横釜」になった。
寒晒し 麻煮した麻を屋外に立て掛けたり、雪の上で晒す(右)
麻剥ぎ(おはぎ) 麻の皮を剥ぐ(左)
麻掻き(おかき) 麻掻板(おかきいた)という桧や杉で作った薄板の上に剥ぎとった皮をのせ、麻掻き包丁で黒い表皮を削る
麻掻き場(おかきば) 盛んなころはどの家にも麻掻き場(作業室)があった。家の中で、一番日当たりがよくて、なおかつ出入りに便利な部屋だった。麻掻きは冬の作業だから、そこだけは炭などで暖房されていて子供が喜んで出入りした。麻掻きする若い娘と青年が麻掻き場の窓で語り合うこともあり、「麻掻き場のロマンス」も生まれた。
麻掛け乾燥 おかきしたものを同時に部屋に掛けて乾燥する。(左)
乾燥中の麻 部屋(おかきば)である程度乾燥した麻を納屋でさらに一週間ほど乾燥させる。
うむ(麻積み) 乾燥した麻の皮を2〜3mmに裂き、皮をつなぎ合わせて水を張った麻桶(おぼけ)に入れる。
おより(麻撚り) 桶の中で水を吸った麻の皮を糸車に掛けて撚り、麻糸にする。
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